台湾ウインターリーグに参戦中の阪神岩貞祐太投手(24)が、大会最優秀投手賞をグッとたぐり寄せた。プレーオフ・台湾プロ選抜戦に先発。7回6安打12奪三振で無失点と好投した。

 「真っすぐでうまくファウルを取って変化球で勝負できました。チェンジアップが効果的に決まりましたね」

 相手も若手メンバーが中心とはいえ、キレのある140キロ中盤の直球を軸に変化球を交え、三振の山を築いた。2回には味方の失策も絡み、無死一、三塁のピンチを背負ったが、そこから四球を挟んだアウト3つは、いずれも空振り三振。今大会は5試合に登板し、2勝0敗。防御率0・53と奪三振数27はともにリーグ断トツの数字だ。チームは岩貞の好投もあり、20日の決勝戦進出を決めた。同じく最優秀投手賞の候補に挙がるDeNA柿田が決勝戦の抑えで登板予定だが、受賞者の発表は20日の決勝戦前に行われるため、受賞は濃厚だ。

 来季開幕ローテーション入りを狙う2年目左腕が武者修行の地で大きな成果を残し、今シーズンを締めくくった。