日本ハム大谷翔平投手(21)が、異例の打ち込みを敢行した。21日、千葉・鎌ケ谷で、同僚の松本とともにロングティーを行った。12月に屋外の球場で打撃練習を行うのは球界でも珍しく、グラウンドを管理するスタッフらに許可を取った上で実現。約1時間、バットを振り込み「いい練習でした。思い切り振る過程で、安定して飛距離を出すこと」と、意図を説明した。

 内野の土は1度掘り起こして来年に備えており、外野の芝は養生している最中。制約があるため、左翼のポール際から右翼方向へと打つ形になった。フェンスまでの距離は、近いところで80メートルほど、遠いところでは100メートル以上ある変則的なスタイルながら、柵越え5連発を飛ばすなど、気持ちよく打球を確認した。

 鎌ケ谷の気温は約11度。この時期は屋内練習場で打撃練習するのが一般的だが、ネットに向かって打つのでは、打球の回転や飛距離を目視することができない。「今日はウエート(トレをする予定)もないので」。メニューも軽めだったため、外へと飛び出した。

 クリスマスも特別な予定はない。「(鎌ケ谷は)効率よく練習ができる」。聖なる夜も、野球に漬かる。【本間翼】