ソフトバンク内川聖一外野手(33)が、関節の可動域を広げる「初動負荷トレーニング用マシン」6台を自宅に置くことを22日、明かした。長寿選手を目指し、鳥取のトレーニング施設「ワールドウィング」からのリースを決意。購入すれば1台200~250万円する代物だが、同施設に通い、50歳まで現役を続けた中日山本昌や、同マシンを個人購入し米国でも愛用するマーリンズ・イチローのように現役を長く続けるための体づくりに励む。

 「来年は34歳。今までみたいにガツガツやればいいという年でもない。先行投資だと思って、お金を払っていいものを得られることで試合に出続けられるなら、そのほうがいい。出続ければお金で返ってくる」

 内川の自宅にはすでに筋力トレーニングのマシンが一式そろっている。置く場所がないため、子供部屋を借りて使う予定。「嫁に話もした。子供が大きくなって(部屋が)必要になったら考える」と明かした。

 来年2月のキャンプにも球場内にマシンを運び、メニューに組み込む予定。球団も持ち込みには前向き。今季は8年ぶりに打率3割を切ったが「コンディションや姿勢の維持にも役立つ。姿勢が落ち着けば、(バットの)構えが落ち着くのは実感している」と、効果に期待を寄せる。

 契約更改では、3000万円増の年俸3億3000万円プラス出来高でサインした。4年契約の3年目を迎える来季はマシン効果で安定した打撃フォームをつくり、目標のシーズン200安打に挑む。(金額は推定)【福岡吉央】