阪神石崎剛投手(25)が22日、藤浪流の“左投げトレ”を行った。鳴尾浜での自主トレで岩崎から借りた左用グラブをはめ、守屋相手に左腕でキャッチボール。40メートル、50メートルと距離を延ばしても正確な投球を継続した。「社会人時代はやっていなかったし、プロでは初めてですね。自分で考えてのことですが、体のメンテナンス的にもいいのではと」。右利きながら、「字は時々、左で書くこともある」器用さも見せつけた。

 左投げトレは高校時代以来。「それもありますね」と、すでに取り入れている藤浪も参考にしたという。レンジャーズ・ダルビッシュらの一流も取り入れる珍調整法で、右投げ一辺倒で偏った肉体バランスをもとに戻す効果がある。

 1年目の今季は中継ぎ登板8試合で0勝0敗、防御率7・15と不本意な成績。年内の鳴尾浜での練習はこの日で打ち上げ、「体を万全にしてキャンプを迎えたい」と、16年の逆襲に気合十分だった。【松井清員】