名手を目指せ! DeNAのドラフト3位柴田竜拓内野手(22=国学院大)が10日、横須賀市内のベイスターズ球場で行われた新人合同自主トレ2日目に、元ヤクルト宮本慎也氏(日刊スポーツ評論家)ばりの華麗なグラブさばきで即戦力の実力を示した。

 ゴロ捕球を自身の守備位置である遊撃で受け、ボールがグラブに吸い付くように収まるや素早く送球に転じた。フットワーク、ハンドリング、スローイングと流れるような動作で、他の9選手との違いを見せつけた。

 帰省中も地元岡山で、岡山理大付の先輩である父安起さんにノックを手伝ってもらっていた。国学院大時代はヤクルト谷内、DeNA山下幸をプロに送り込んだ上月コーチとマンツーマンで守備練習に明け暮れた。「まずは守りをアピールしたい。もちろん入った以上、レギュラーを目指します」と力強い。

 視察した担当の武居スカウトは涼しい顔で説明した。「当然です。だから取った。守備はすべてまとまっている。(遊撃でゴールデングラブ賞6回の)宮本に似ています。天性プラス努力。投手は助かりますよ」。ラミレス監督も「自分の役割を分かっている。しっかりやってくれるんじゃないか」と高く評価する。1軍キャンプも内定しており、正遊撃争いに参戦する。【矢後洋一】

 ◆柴田竜拓(しばた・たつひろ)1993年(平5)12月16日生まれ、岡山県出身。岡山理大付から国学院大を経て15年ドラフト3位でDeNA入団。大学では主将を務め、大学日本代表で出場したハーレム国際大会では最優秀守備選手。167センチ、70キロ。右投げ左打ち。推定年俸1000万円。背番号31。血液型O。