中日ドラフト1位小笠原慎之介投手(18=東海大相模)が、ルーキーお立ち台一番乗りを目指す。12日、都内ホテルで行われた「2016年NPB新人選手研修会」に参加。インタビュー練習では壇上に上がった瞬間、身だしなみを注意されつまずいたが、グラウンドでは新人1番星をゲットしてみせる!

 出鼻はくじかれた。インタビュー練習で小笠原が指名され壇上に上がると、講師の元ニッポン放送アナウンサー深沢弘氏に「ダメだって。ちゃんとしなきゃ!」と襟元を正された。受け答えを重ねると「全体にもう少し口を開ける。そうすればボールと同じように、もっとキレがよくなる」と、さらに指摘された。小笠原の自己採点も「10点です」。自身で「身だしなみ、口がどんどん小さくなること、具体的な部分が言えなかった。もっとスラスラ言えるようになりたい」と改善点を挙げた。

 小笠原だけでなく、阪神ドラフト1位高山、ソフトバンク1位高橋、楽天1位オコエの3人も指名されていた。会場には12球団の新人選手がズラリ。U-18W杯日本代表で一緒だった面々も。この日は注意されてしまったが、受け答えの進化をみせる場は…。もちろん、お立ち台だ。「お立ち台いいですね。(新人の中で一番に)立ちたいです」。誰よりも早く活躍し、ヒーローインタビューに立つことに挑む。

 予行練習は散々だったが、本番が待ち遠しい。「野球以外では上がっちゃうんです…」と、人前に出ると緊張するというが、大歓声を受ける姿を想像し「いいですね、いいですね」と繰り返した。

 野球殿堂博物館の見学やアンチドーピングについての説明など研修は約7時間に及んだ。1日ボールに触れていない。「早く帰って練習したいです。今は基礎基本をしっかりしたい。結果が見えない練習をしたいですね」とうずうずしている。昨秋の左肘張りの影響もあり、新人合同自主トレはブルペン投球を考えずにマイペース調整。投球以外にもやるべきことはたくさんある。今は盤石の土台を築く。シーズン開幕を迎えたとき、ルーキーの中でダントツの活躍を見せつける。【宮崎えり子】