巨人の宮崎キャンプで臨時コーチを務める松井秀喜氏(41)が、後輩たちの「進化」へ全面サポートを約束した。14日、都内で行われた「バイク王&カンパニー」の記者発表会に出演した。16年の目標を披露する書き初めコーナーで「進」と力強い行書を披露。「選手のみなさんも、進化したい気持ちでキャンプに臨んでくるでしょう。手助けしたい、という気持ちだけ」と、高橋監督の船出をバックアップする。

 2週間、同じ釜の飯を食う。「ずっと一緒にプレーした高橋監督に代わった。新しく生まれ変わったジャイアンツに期待している」と、新監督から直接頼まれて快諾した。役どころは攻撃力アップへの一助。「僕が把握している中では、ピッチャーは非常にいい。もう少し打てれば、非常にチャンスがある」と十分に理解している。1、2軍はもちろん、新設された3軍も巡回する予定で「そういう形になれば、きちんとやりたい」。広い施設内を忙しく動き回る日々になりそうだ。

 坂本に長野。大田に岡本。過去2年のキャンプで触れ合い、飛躍が求められる面々がいる。しかし固有名詞を挙げることは避けた。「監督には『好きなようにやって下さい』と言われた。まだ(選手の状態を)把握していない。これからですね」と話した。自分の目で洞察し、特長を見極めてから簡潔にアドバイスする。同じく宮崎に根を張った14年と変わらぬゴジラ流で、どっしり腰を据えてヒントを授ける。【宮下敬至】