日本ハムのドラフト1位上原健太投手(21=明大)が、モデル、ホスト界での「即戦力評価」を告白した。190センチの長身と、レンジャーズ・ダルビッシュ有(29)に似ていると評判の甘いマスク。明大時代にモデル、ホストクラブからのスカウトが殺到していたことを明かした。21日には、千葉・鎌ケ谷で新人合同自主トレ第4クールがスタート。ブルペンで捕手を座らせ本格投球を解禁し、野球でも魅惑の姿を披露した。

 魅惑のルックスは、異業界の「スカウト」に太鼓判を押されていた。上原ははにかみながら、赤裸々な体験談を打ち明けた。明大3年のとき、1学年上のオリックス山崎福と東京屈指のオシャレストリート、表参道を歩いていた。「名刺を渡されたんです」。米国の有名ブランド「アバクロンビー&フィッチ」(通称アバクロ)の一般人モデルとして勧誘された。「野球をやっていなかったら、やっていたかも」と、やや後ろ髪を引かれながら断ったという。球界のみならず、ファッション業界のスカウトの目にもとまっていた。

 190センチの長身に、甘いマスクはレンジャーズ・ダルビッシュ似とも言われている。モデルとしてスカウトされたのはアバクロの店内での買い物中を含め、過去3度。「埼玉のダルビッシュ」こと、日本ハム中村もアバクロモデルにスカウトされた経験があり、イケメン枠のお墨付きとなった。極め付きは、夜の世界のスカウトからのお誘いの声。明大時代に通学路でもあった新宿を歩けば、100%の確率で、ホストクラブのスカウトから声を掛けられていたという。「名刺だけでも…と言われても、無駄になるのでと言います」と対応も慣れたもの。異業種からも第一印象で興味を持たれるほど、スターの素質を備えている。

 この日はブルペンで捕手を座らせて、本格投球を解禁した。チェンジアップやフォークなど変化球を織り交ぜ20球、感触を確かめた。魅力あふれるルーキーが、野球界で注目を集める活躍を目指す。【田中彩友美】