世界に広がった、友達の、輪! ヤクルトの新外国人ルイス・ペレス投手(31=ブルージェイズ)が26日、成田空港から初の日本に降り立った。隣にはもう1人のペレスが。昨季途中に阪神に加入したネルソン・ペレス。「子どものころから知ってるんだ。日本はすごくいいところだって教えてくれたよ」と笑った。

 異国の予習は完璧だ。日本球界にも数多いドミニカ共和国出身。前楽天ペーニャは“ご近所”の親友で、ともに昨秋プレミア12に出場した元中日カブレラも仲良し。中日ナニータには「日本では言葉より態度で示せ」とアドバイスされた。ザ・全力プレーの手本もいる。ブ軍では13年から川崎(1月にカブスとマイナー契約)とチームメートで「いつもおもしろくて笑わせてくれるけど、試合はまじめで一生懸命だった」。イメージはできている。

 曲がりの鋭いシンカーに自信を持ち、メジャーでは先発も中継ぎもこなしてきた。「どこでも言われたところで投げる。こだわりはないよ」。母国では東京ドーム約42個分に相当する200ヘクタールもの牧場を所有し、息子2人との牛の搾乳が趣味という“セレブ”左腕。予習したことをバッチリ生かし、日本球界にすぐにとけ込めそうだ。【鎌田良美】