プロ野球西武、巨人などで活躍した清原和博容疑者が覚せい剤所持の疑いで逮捕されたことを受け、球界関係者からは3日、驚きや落胆の声が相次いだ。

 巨人で3、4番のコンビを組んだ松井秀喜氏は臨時コーチとして滞在している宮崎市で「ニュースで知りました。驚いているとしか言いようがない」と話した。

 巨人の高橋由伸監督も現役時代、ともに中軸を担った。突然のニュースに「詳しいことは分からない。びっくりしている。寂しいというか残念」と心境を語った。西武、巨人でともにプレーしたソフトバンクの工藤公康監督は「残念だね」と沈痛な表情を浮かべた。

 横浜(現DeNA)などで活躍し、清原容疑者と同学年で親交が深かった佐々木主浩氏は「2年前に一緒に食事したときは『(薬物を)やってない』と言っていた。残念というか、裏切られた気持ちで悲しい」とやり切れない思いを吐露した。日本シリーズで対戦した経験があるソフトバンクの松坂大輔投手は「僕らは清原さんに憧れて野球をやってきた。今の気持ちはどう表したらいいか分からない」と話した。

 沖縄・宜野座の阪神キャンプを訪問した前DeNA監督の中畑清氏は「ああやっぱりって思わせる部分はある。野球ばかでは駄目だということ。野球ばかを俺は好きなんだけど、一人の人間として成長しないといけない」と語った。