阪神鳥谷のスピードが光った。13日、選手対抗リレーに参加し、同い年の高宮を直線で一気に追い抜く見せ場を演出。「あそこが勝負どころだった」と冗談めかした後、足への決意を明かした。「いまさら足が速くなるとは思わない。でも自分が思っているスピードにはなっている。今まで5本までしか走れなかったスピードで10本走るとか、同じスピードでずっと走れればシーズンを通じて全然違う」。

 金本監督の期待は昨季9盗塁からの倍増。今オフは現状2キロ前後の体重増で俊敏性を失わぬよう、例年より短距離メニューを増やした。自主トレの成果が徐々に実ってきたようだ。

 前日12日の特守志願に続き、この日も早出特守に参加。計33分間で68球をさばくなど下半身強化は順調そのものだ。リレーについては「勝負の中で一体感を味わえる。投手で誰の足が速くて誰が遅いのか分かれば、相手を知るという意味でベースカバーの時にも生きてくる」とメリットを強調した。