阪神の宜野座キャンプで今日14日に行われる紅白戦で、ランディ・メッセンジャー投手(34)が先発し、今季初の実戦マウンドに上る。キャンプ初日から準備を整えてきた右腕は「明日(14日)はファンのためにマウンドに登る」と誓い、藤浪との争いが注目される開幕投手についても「狙っていく? オフコース!」と宣言した。

 順調に春季キャンプを送る裏で、1つの約束を果たしていた。沖縄入りを控えた1月末、顔ぶれが変わった外国人選手の親睦を図る意味で「食事会を考えているんだ」と計画。食を通じ「いろいろなアドバイスを送りたい」と考えていた。キャンプでは9日にゴメスやペレス、新助っ人らを連れて、恩納村のなじみの焼き鳥店に向かった。マット・ヘイグ内野手(30=ブルージェイズ)は夫人の沖縄入りで不参加だったが、オマリー打撃コーチ補佐や通訳ら10人で焼き鳥パーティーを開催。182本の焼き鳥に舌鼓を打った。

 焼き鳥を選んだのは、マルコス・マテオ(31=パドレス)ラファエル・ドリス(28=タイガース)らドミニカ共和国出身の新外国人の味覚に配慮した結果だという。テーブルに残された182本の竹串の山が、食事会の盛り上がりを物語っていた。

 メッセンジャーにとって、今季は来日7年目のシーズンになる。阪神ではバッキー、ウィリアムスと並ぶ助っ人最長タイ。毎年の好成績がなければなしえなかったことだ。日本の野球と文化にどうやってなじんだのか。食事会で伝えたかった真意は、実戦での投球でも示す。【堀まどか】