オリックス福良監督が、開幕に向けた悩みの種を打ち明けた。ロッテ戦にサヨナラ負けした直後。先発西の評価に続き、中島の名前を自ら挙げた。ちょっぴり心配そうな顔だった。

 「打順の組み方はナカジ(中島)しだい。(調子が)上がってきたら、いろんな組み方ができると思うけど。開幕までに上げていってもらわないと困る」

 今季の開幕遊撃手は守備は無難にこなしているが、ここ4試合連続で安打がない。オープン戦全10試合に先発して22打数3安打の打率1割3分6厘。結果も出ていないが、打席の内容もパッとしない。この日は初めて6番に下がり、外野に打球が飛ばなかった。

 実績通りにクリーンアップに入れば、糸井や西野の打順にも自由度が広がるのだが…。今のままでは打順を下げざるを得ない。指揮官の悩みはそこ。中島も素直に不振を認めた。

 「打てないですね。この何日かで打ち方を変えて、試しながらやっている。振りやすくはなってる。あと何試合かで上がっていけるように頑張ります」

 修正に取り組む高橋打撃コーチも「開幕に間に合わなかったら寝込んじゃうよ」と必死だ。オープン戦は残り6試合。ボグセビック、モレルの新外国人が好調なだけに、中島の浮上にも期待したい。【大池和幸】