阪神金本監督が中日ビシエド封じでリベンジを厳命した。今日3日から前回3タテを食らったナゴヤドームで中日と3連戦。特にビシエドには開幕カードを含めて6試合で5発、11打点と痛打されている。金本監督は「前回はビシエド1人にやられた感じだったからね」と指摘。「そろそろ弱点が出ていると思うんだけどね。セ・リーグの投手がうまく攻め切れていない。俺は高低というか、弱点はインサイドと落ちるボールだと思う。スライダー系は案外、強いかもわからんね」と分析してみせた。

 手本の投球を求めるのは今日3日の初戦に先発する藤浪だ。「ガツッとね、どんどん攻めていってほしいね」。中日戦は今季初登板。勝負事は最初が肝心だ。香田投手コーチも「すごい投手は打者の調子を狂わせられる。それも役割の1つ。自覚して攻めてほしい」と監督の期待を補足した。

 前回のナゴヤドーム3連敗も、金本監督は引きずらない。「悪い雰囲気は感じなかったよ。選手も前回のことは忘れて、いいイメージでやってほしい。去年も名古屋で(年間)勝ち越したのかな。とにかく(カード)勝ち越しが目標だから」。名古屋の借りは名古屋で返す。ビシエドの借りはビシエド斬りで返す。【松井清員】