17日に東京地裁で開かれる、元プロ野球選手の清原和博被告(48=覚せい剤取締法違反で逮捕、起訴)の初公判の一般傍聴席抽選が日比谷公園で行われることが11日、発表された。オウム真理教の松本智津夫死刑囚(教祖名・麻原彰晃)や女優酒井法子、歌手ASKAの公判時同様の特別態勢が敷かれる。

 法廷は酒井、ASKAらの公判も行われた425号法廷。全42席で一般傍聴席は20席弱となる見込み。保釈後、肉声で語る初の機会だけに酒井の初公判時の330倍を超える史上最高倍率となる可能性もある。

 ◆第1号 日比谷公園で抽選が行われるようになったのはオウム真理教公判から。元日劇トップダンサーの鹿島とも子被告の初公判(95年9月8日)が第1号で、20席に1191人が集まった。

 ◆最多人数 オウム真理教の松本智津夫被告の初公判(96年4月24日)には1万2292人が行列をつくった。1万人を超えた唯一の公判で、東京地裁は他の刑事裁判をすべて休廷にし“貸し切り”にした。当たり傍聴券を100万円で転売しようとした男子大学生が都迷惑防止条例違反で取り調べを受けた。

 ◆最高倍率 酒井法子被告の初公判(09年10月26日)は、04年2月の松本智津夫被告の判決公判以来、5年半ぶりの日比谷公園での抽選になり、雨の中、20席に6615人が並んだ。倍率330倍は松本被告の初公判を上回り、史上最高。東京地裁では初のリストバンド型の整理券が登場した。

 ◆ASKA ASKA被告の初公判(14年8月28日)は、のりピーの初公判より4000人近く少なく、21席に、2646人(126倍)。判決公判(14年9月12日)も1074人(51倍)で、のりピーの判決公判(09年11月9日)の3030人(144倍)を下回った。