DeNAがエリアン・エレラ内野手(31=ドジャース3A)の獲得に向けた最終交渉に入っていることが14日、分かった。順調に交渉が進めば、近日中にも正式発表される。エレラはドミニカ共和国出身のスイッチヒッター。本職は二塁手だが三塁、遊撃、外野も守れる。12年に初昇格。メジャー通算は223試合、昨季まで2年連続で60試合以上に出場した実力者だ。

 最下位から巻き返しを狙うDeNAは、ここまで複数の候補をリストアップし、戦力補強に動いていた。マット・マクブライド捕手兼外野手(30=アスレチック傘下3A)、タイラー・ムーア内野手(29=ブレーブス傘下3A)との交渉に乗り出したが合意に至らなかった。それでも高田GMは「この先のシーズンも考えて補強を考えている」と話し、調査継続を明言していた。

 人選までに時間を要したが、ベストに近い助っ人と言える。ラミレス監督は現在3番に置いている梶谷を2番で起用する構想を掲げおり、「新3番」の台頭を急務に挙げていた。エレラは長距離砲というよりも、シュアな打撃が特徴。4番筒香、5番ロペスの前に走者をためることで、打線が一気に機能する。ゴールデンウイーク中から、3カード連続勝ち越し中でチーム状態は上向き。新助っ人も起爆剤になりそうだ。

 ◆エリアン・エレラ 1985年2月1日、ドミニカ共和国生まれ。06年にアマチュアFAでドジャースと契約。12年に初昇格し67試合に出場。翌年は4試合の出場に終わり、オフにブルワーズ移籍。昨オフにFAとなり古巣ド軍とマイナー契約。二塁手登録だが、三塁、遊撃、外野も守れる。メジャー通算223試合で8本塁打。3Aでは通算314試合で打率3割4厘、13本塁打、137打点。180センチ、93キロ。右投げ両打ち。