DeNAが代打陣が奮起し、引き分けに引き分けに持ち込んだ。2点を追う9回。先頭のホセ・ロペス内野手(32)の7号ソロで1点差に追い上げると、代打乙坂智外野手(22)が左中間への二塁打でチャンスメーク。1死二塁で代打の切り札・下園辰哉外野手(31)がしぶとく一塁間を抜く右前適時打で同点に試合を振り出しに戻した。

 この日を含む、チーム全体の代打成績は88打数29安打で打率3割3分と高アベレージをマーク。アレックス・ラミレス監督(41)は「厳しい状況の中でもいい仕事をしてくれた」とたたえた。指揮官の代打陣へのアプローチが好成績を後押ししている。「少し早め、事前に伝えるようにしている」と、この日の9回もイニング前に状況別で出番を通達。「走者なし、走者1塁では乙坂。走者が2人出ていれば下園。乙坂が出塁したら8番のところに下園と伝えていた」と明かした。

 ゴールデンウイーク中から3カード連続で勝ち越し中で、今カードは、先勝を許しながらも、1勝1敗1分けの五分に持ち込んだ。ラミレス監督は「勝ちに等しい引き分け。タイガース相手に終盤、大量点を奪えたことは素晴らしい。次のゲームにもつながる」と納得の表情で振り返った。