プロ野球日本ハムが札幌ドームに代わる新球場建設を検討していることに関連し、球団が候補地の一つとしている北海道北広島市の上野正三市長は14日、定例市議会で誘致活動を進める方針を表明した。

 上野市長は「市民の皆さま、子どもたちに夢と希望を与えられ、街づくりに大きく寄与する」と意義を強調。17日に球団事務所を訪れ、誘致の意向を伝えると明らかにした。

 札幌市の北海道大学構内など球団が候補地に挙げている15~20カ所の一つとなっているのは、JR北広島駅から北西約1・5キロにある北広島市の「きたひろしま総合運動公園」予定地。もともと野球場などを整備する予定だったが、財政難で凍結されていた。

 北広島市によると、3月に球団側から候補地の一つになっていると聞き、検討を始めていた。

 札幌市が所有する札幌ドームの利用料などが年間約13億円(球団関係者)に上り、広告や売店の収益増も見込めることから、日本ハムは新球場を建設して収益力を高めたいとしている。