中日は14日、育成契約選手の近藤弘基外野手(23)と支配下契約を結んだ。

 背番号は67。父の近藤真市氏(47)は同じ享栄高(愛知)から中日にドラフト1位で入団し、1年目に初登板の巨人戦で無安打無得点試合を演じた。現在は1軍投手コーチを務めており、父子で同チームのコーチと選手というめずらしいケースになる。

 名古屋市内で会見した近藤は「今年1年にかけていた。自分に厳しくやろうと思っていた。守備には自信を持っている。高校の先輩の大島さんと一緒に外野を守りたい」と意気込みを語った。

 享栄、名城大を経て14年の育成ドラフト4位で中日へ。強肩が最大のセールスポイントだが、今年は打力にも成長がみられた。5月の左肩故障で足踏みしたが、高い守備力への評価は変わらなかった。父の近藤コーチは「これからが本当のスタート。もっと苦しい壁にぶち当たることもあると思うが、日々努力してほしい」とエールを送った。谷繁監督も「持ち前のガッツを出してほしい」と期待した。