巨人のサウスポートリオが「ハマの大砲」を封じる。今日9日からのDeNA3連戦は、内海哲也投手(34)田口麗斗投手(20)今村信貴投手(22)の3左腕が先発予定。12球団最多の34本塁打を誇るDeNA筒香に対し、14年5月以来となるオール左腕を立てる。首位広島とは5・5ゲーム差。「メークドラマ」再現へ攻め続ける。

 あえて相手のストロングポイントを攻める。巨人内海は、DeNAの核である筒香の顔を思い浮かべ、言葉に力を込めた。「筒香の前に走者を出さない。先頭を抑えて、ピンチの芽をつむことを考えてやっていきたい」とイメージをふくらませた。7月29日のヤクルト戦以来、中10日で3連戦の先陣を切る。

 筒香の7日終了時点の打率は3割2分7厘4毛で、本塁打は両リーグトップの34本と絶好調。巨人戦の成績は、右投手に対して3割2分4厘、2本塁打に対し、左投手には2割8厘、1本塁打と、左を苦にする傾向がある。ここを一気に攻め立てる。3連戦の先発にすべて左投手を立てるのは、巨人では2年ぶり。

 中6日で第2戦に先発予定の田口は「投げミスをしないこと。捕手の配球通り投げていけたら」と引き締めた。第3戦予定の今村は、高めのボールに注意を払いつつ、「筒香さんはローボールヒッターではないと思います。低めに思いっきり投げていければ」と意気込んだ。

 主砲封じは、首位奪回へのカギとなる。広島と最大11あったゲーム差も5・5まで縮めた。内海は「広島を意識しながらだけど、明日白星で飾れるように」と重要な3連戦の先陣を切る。【細江純平】