西武田辺徳雄監督(50)が今季限りで退任する意向を固めたことが1日、明らかになった。8年ぶりのリーグ優勝を目指した今季だったが現在、チームは5位に沈み、CS進出も絶望的な状況。この日のソフトバンク戦前には進退について言及せず、「残り22試合、全力で戦うだけ。最後まで戦う責任がある」と話すにとどめたが、球団関係者によると成績不振の責任をとるとみられる。

 同監督は1軍打撃コーチだった14年6月に、成績不振で休養した伊原前監督の後を受け、監督代行に昇格。監督に就任した15年はシーズン終盤までCS進出を争ったが4位に終わった。1年契約で臨んだ2年目の今季も、岸、牧田、菊池、中村ら主力の負傷離脱も響き、一時最下位に沈むなど立て直せず。8月は初の月間勝ち越しを決めたものの、優勝争いに絡むことが出来なかった。

 後任人事については内部昇格だけでなく、球団OBも含めた外部からの招聘(しょうへい)も視野に入れながら、人選を進めるとみられる。潮崎哲也ヘッド兼投手コーチ(47)や、秋山幸二前ソフトバンク監督(54)、元広島の小早川毅彦氏(54)らが候補としてリストアップされそうだ。