悔しさだけしか残らなかった。球界最年長のDeNA三浦が5回途中2失点で今季2戦2敗。プロ野球新記録の24年連続勝利がかかったマウンドだったが、1-2の5回に1死二、三塁を招いてベンチに下がった。「内容がどうこうよりも、5回を投げ切れていない。今は悔しい気持ちでいっぱい。それだけです」と自分を責めた。

 1発に沈んだ。1点リードの1回2死二塁、福留にカウント3-0から「振ってくるのは分かっていた」と、ベテランの読みは当たった。だが、内角を突くはずのスライダーが真ん中に入り、一瞬にして逆転弾を浴びた。「1点を守りにいったわけじゃない。コントロールミス。4番は見逃してくれない」。

 個人記録よりもチームを最優先する。98年の日本一を知るチーム唯一の現役として、「若いチームなので、今のような緊張感のある戦いがいい経験になる。こういう中で勝たないといけない。もう1回、ビールかけをしたい」と強く願う。残り7試合。新記録樹立のチャンスは、かすかながらもある。来季以降に関しては「自分の役割を果たせるように、まずは今日の反省をしっかりやる」と話すにとどめた。【為田聡史】