天王山に先発した日本ハム大谷翔平投手(22)が、8回4安打1失点(自責0)で9勝目を挙げ、チームを首位に浮上させた。

 1回に2つの四球で1死一、二塁のピンチを背負ったが、ソフトバンク内川を併殺打に仕留めて乗り切ると、自身の失策が絡んだ5回の1失点にしのいだ。「投手戦になると思ったので、最少失点でいきたいと思った。相手は強いソフトバンク。自分の出せるものを全部あそこ(マウンド)に置いてこようと思った」と振り返った。負担を考慮され下位打線の8番ではあったが、7月3日ソフトバンク戦以来となる「リアル二刀流」。6回には左翼線へ二塁打も放った。「僕は優勝したことがないので、何とか優勝してみんなで喜びたい」と気持ちを込めた。