日本野球機構(NPB)は26日、独立行政法人国際協力機構(JICA)と野球普及、振興事業に対して連携協力することを発表し、都内で会見を行った。

 協力内容は、プロ野球12球団とNPBが製作した指導用教材、「みんなが輝くベースボール型授業」の教本を活用し、開発途上国で活動するJICAボランティアが野球指導と野球を通じた青少年育成を行うもの。

 今後は元プロがアマチュア野球を指導するために必要な学生野球資格回復制度研修会で、プロ野球OBに向けたJICAボランティアへの応募勧奨なども行っていく。

 15年5月に製作した指導用教材、「みんなが輝くベースボール型授業」は、野球・ソフトボールの経験がない小学校の先生が体育の「ベースボール型」授業で子どもたちに指導する際に手助けとなることを目的にしたもの。

 すでに100冊配布されているが、今月は英語版150冊、スペイン語版630冊をコスタリカ、ボリビアをはじめとした中南米地域を中心に配布する予定。

 JICA青年海外協力隊事務局長の小川登志夫氏は「もともと日本の学校の先生が使いやすくという趣旨で作っているもの。そういう意味では、野球という職種で派遣されているボランティアは野球の専門性を持っていますが、それ以外の例えば学校の先生とか、青少年活動の隊員が野球を教えていこうと思った時に、非常に使いやすい。まとまった教材だと思っています」と話した。