ヤクルト新垣渚投手(36)が来季の戦力構想から外れていることが9月30日、分かった。02年自由獲得枠でダイエー(現ソフトバンク)に入団した「松坂世代」の1人。04年には最多奪三振のタイトルを獲得した。14年途中に山中とともに、交換トレードでヤクルトに加入したが、今季はわずか6試合登板にとどまっていた。今日1日に、戦力外通告を通達される。

 また11年ドラフト1位の川上竜平外野手(23)田中雅彦捕手(34)寺田哲也投手(29)松井淳外野手(28)中元勇作投手(27)木谷良平投手(27)田川賢吾投手(22)児山祐斗投手(21)も来季の構想から外れている。

 さらに2軍のコーチ陣にもメスを入れる。成本年秀2軍投手コーチ(48)芹沢裕二2軍バッテリーコーチ(48)も今季限りで退任する。この日、戸田球場で行われた2軍練習には顔を見せなかった。

 昨季は14年ぶりにリーグ優勝を果たしたが、今季は連覇を逃し、Bクラスが確定した。先発陣は石川、小川の8勝が最高で、チーム防御率は12球団ワーストとなる4・74。投手陣のてこ入れが早急の課題だった。今秋ドラフトでも、即戦力の投手陣を上位に指名することが決定的。課題を整備し、来季のV奪還をもくろむ。

 ◆新垣渚(あらかき・なぎさ)1980年(昭55)5月9日生まれ。沖縄県出身。沖縄水産、九州共立大を経て、02年ドラフト自由獲得枠でダイエー(現ソフトバンク)入団。04年から3年連続2桁勝利で06年には自己最多の13勝。14年にトレードでヤクルト加入。家族は夫人と2女。190センチ、83キロ。右投げ右打ち。推定年俸2800万円。