中日は1日、名古屋市内の球団事務所で、育成選手契約している3投手に戦力外通告を行った。11年ドラフトで津東から5位入団した川崎貴弘(23)、14年育成ドラフト2位でいなべ総合から入団の石垣幸大(20)、15年育成ドラフト5位で八戸学院光星から入団した呉屋開斗(19)。

 川崎は2年目の13年に1軍デビューするなど大型右腕として期待されたが、伸び悩み、昨年は独立リーグ香川、今年はBCリーグ福島に派遣されていた。今後は現役続行の道を探る。「ドラゴンズに育ててもらったが、思うようなボールが投げられず、つらかった。覚悟はしていたが、いざ言われると悲しかった」

 石垣は2年間で2軍3試合登板。1年目の中盤に思うようにボールが投げられない重度のイップスにかかった。今年は調子を上げ140キロまで回復。ようやく上り調子になった矢先だった。「めちゃくちゃ悔しい。トライアウトでは高校のときの気持ちで全員、三振とりにいきます」。

 1年目を終えたばかりの呉屋は自ら退団を申し出た。引退して、会社員になる予定。「レベルの違いを感じた。(同期の小笠原)慎之介が1軍で投げる姿を見たときに、自分があそこで投げるのを想像できなかった」と話した。