阪神ドラフト5位青柳もキラリと輝いた。先発し、5回1安打無失点の快投。さらに、課題だった制球も安定し、四死球0。金本監督が来季2桁勝利を期待する変則右腕が、見事に変貌を遂げた。

 「失投はしょうがないので、ストライクゾーンで勝負するように心掛けました」

 今季は1軍で13試合に登板。全登板で四死球を与えていた。そのため今期間は目標として、投球数のストライク率を65%に設定し、臨んでいた。この日は56球を投じ、ストライクは36球。ストライク率64%と、目標に近い数字を残し、成長の跡をみせた。掛布2軍監督も「ローテーション(投手)として面白いと思う。2桁くらいも勝てればいいんじゃないかな」と期待を寄せた。

 今冬は台湾ウインターリーグにも参戦予定の新人は、日々たくましさを増している。