「ワースト記録」をストップや! オリックスは19日、ドラフトに向けて約3時間の編成会議を都内で行った。1位は即戦力投手4人に絞ったが、瀬戸山隆三球団本部長は会議直後に「決定していない。今年は人材が豊富。複数の名前が出た」と結論が出なかったことを明かした。

 4人とは東京ガス・山岡、創価大・田中、桜美林大・佐々木、明大・柳。決定は当日に持ち越しとなったが、山岡の指名が有力とみられる。福良監督は開幕ローテに入れる投手を希望し「4人とも同じくらいの評価。これでとなれば、何球団でもいくつもり」と競合も辞さない構えだ。

 オリックスは05年高校生ドラフトで辻内崇伸を1位指名も巨人との一騎打ちに敗れた。以来くじ引きは11連敗中と不運な記録を更新中。10年岡田監督の3連敗はドラフト史に刻まれた。今回は一本釣りの可能性もあるが、重複指名なら引き役の福良監督に“今世紀初勝利”の期待がかかる。

 その引く手は右か、左か…。「決めてないよ。その時に思った方で」。HAPPY(福)&GOOD(良)と縁起がいい名前の指揮官は特に験かつぎをせず、自然体を強調。今ドラフトを最下位から逆襲の起点にする。【大池和幸】