プロの世界でも青森魂だ! 八戸工大一の本格派右腕、種市篤暉投手(3年)が千葉ロッテから6位指名を受けた。「ロッテのスカウトの方が何度も見に来てくださっているのは、何となく知っていました。(指名は)ロッテかな、って思ってました」と緊張から解放され、笑った。

 八戸の近く、三沢市で生まれ育った生粋の地元っ子。中学までは野球と並行し、地域の伝統芸能「駒踊り」にも熱心に励んだ。ロッテの本拠地・千葉との縁も「修学旅行でディズニーランドに行きました。超楽しかったです」という思い出くらい。183センチの堂々たる体格と、最速148キロの快速球、それを生かす安定したコントロールの礎は、青森の地でゆっくりと築いてきた。支えてくれた仲間の前で「息の長い投手になりたい」と誓った。

 青森山田の三森、堀岡、八戸学院光星の田城と合わせ、青森県の高校生がドラフトで4人同時に指名されたのは史上初になる。その中でも、種市は唯一の青森県出身。「刺激し合い、青森代表っていう気持ちで行ってきます」。【金子真仁】