阪神金本知憲監督が29日からの秋季安芸キャンプで、信賞必罰の実戦練習を行う考えを明かした。「実戦形式を多く取り入れたいね。攻撃は1点ビハインド、守りは1点リード。野球勘を鍛えるために、サインも選手に考えさせようと思う」。無死一、二塁や無死二、三塁などを想定したケース打撃を予定。両軍の得点や右打ちなどの有効打撃、進塁阻止の有効守備など、ポイント加算方式で競わせることを検討しているという。

 ナインが必死になるモチベーションも用意する。「何かしないとね。選手は怖いと思うよ」。勝ったチームや状況に応じたプレーをした選手には、練習メニューの一部免除などのご褒美をプレゼント。一方で、負けたチームや状況に応じたプレーができなかった選手には罰ゲームが待っている。宿舎まで走って帰らせるかと問われた指揮官は、「それもあり得るね」とニヤリ。一投一打が明暗を分ける地獄の秋キャンプになりそうだ。