巨人大田泰示外野手(26)公文克彦投手(24)と、日本ハム吉川光夫投手(28)石川慎吾外野手(23)の2対2のトレードが2日、両軍から発表された。

 巨人は当然、左のエースを張れる吉川の加入に期待を増幅させる。堤GMは「12年の日本ハムの優勝を支え、今年も8月までは、ローテで回った。球の力はうちの投手陣の中でも上位だ。新天地でも普通に力を出してくれれば結果はついてくる」とローテ構想に入れた。

 大田も親心を持って北の大地に送り出す。「今年も出場機会はそれなりにあった。だが8年たち、もう一花咲かせてもらいたい気持ちがある。もちろん彼を出すことにいろんな意見はあった。だが環境を変えた方がいいという判断」。この日、大田に通達すると冷静に受け入れ「もう1回北海道で頑張ってきます」と決意したという。同GMも「北海道でFAを取ってこい」とハッパをかけて送り出した。【広重竜太郎】

 ◆大田泰示(おおた・たいし)1990年(平2)6月9日生まれ。広島県出身。東海大相模から08年ドラフト1位で巨人入団。東海大相模では甲子園出場を逃すも、高校通算65本塁打。松井秀喜氏の背番号55を継承し、14年から背番号44に変更。14年9月27日DeNA戦で巨人史上81代目の4番打者を務める。188センチ、95キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2100万円。

 ◆公文克彦(くもん・かつひこ)1992年(平4)3月4日生まれ。高知県出身。高知から大阪ガスを経て12年ドラフト4位で巨人。13年9月25日ヤクルト戦でプロ初登板。昨年秋からサイドスロー。今年の4月23日DeNA戦で3年ぶりに1軍登板し、筒香を三振に仕留めた。173センチ、78キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸850万円。