JR西日本(広島)の加賀美希昇投手(28)がJR東日本東北(宮城)戦で大会史上2人目の無安打無得点試合を達成した。試合は5-0で勝ち、ベスト8入りした。2009年に三菱重工神戸(兵庫)の木林敏郎投手が記録して以来の無安打無得点。加賀美はプロ野球のDeNAでプレーし、通算5勝10敗の成績を残した。
「チームが勝つことが一番です」。JR西日本の加賀美が、走者を背負ったのは死球を与えた2回と失策があった6回だけ。大会史上2人目の無安打無得点試合にも、右腕はこう繰り返した。
140キロ台前半の直球に勢いがあった。緩い変化球を織り交ぜ、フライアウトの山を築く。「先制してくれたので、その流れでいった。味方も点を取ってくれて、最後は意識した」と振り返った。9回、最後の打者を中飛に打ち取ると、ベンチから飛び出したチームメートにもみくちゃにされた。
2011年にドラフト2位で横浜(現DeNA)に入団した。プロの世界は厳しく15年に戦力外通告を受けたが「体はまだ元気だったので野球をやりたかった」という。JR西日本がトライアウトを見に来ていた縁もあって社会人野球で再出発。この日の快挙で恩返しした。元プロのプライドはゼロではないという。加賀美は「こういう試合で勝つことがみんなの自信になる」と力強く語った。



