今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した日本ハム陽岱鋼外野手(29)が権利行使し、退団が確実になったことが6日、分かった。日本シリーズ終了翌日の10月30日に、札幌ドームで球団幹部と会談した際は「何日間か時間を下さい」と結論を保留していたが、この日までに他球団移籍を目指すことを決意したもよう。今日7日に札幌市内の球団事務所で球団と交渉後、正式表明する。

 日本ハムでは宣言残留も認めているが、宣言後に金銭面などの条件が変わることはない。06年に小笠原(現中日2軍監督)が巨人へFA移籍して以降、宣言残留のケースはない。

 今季は130試合に出場し、キャリアハイに並ぶ打率2割9分3厘をマークした。走攻守3拍子そろった右の強打者は市場価値も高い。オリックスや楽天などが動向に注目し、獲得調査に乗り出すなど複数球団が獲得に名乗りを上げることになりそうだ。