侍ジャパンが、大野奨太捕手（２９＝日本ハム）のサヨナラ打で延長１０回、タイブレークを制した。

チーム	１	２	３	４	５	６	７	８	９	10	計
オランダ	０	３	０	０	２	０	０	０	３	０	８
日　　本	１	０	０	０	６	０	０	０	１	1x	９

※10回以降はタイブレーク(無死一、二塁から)

【日】石川、藤浪、山崎康、大瀬良、宮西、岡田

【オ】ジャージェンス、ファンドリール、ハイヤー、プルッガー、インテマ、ファンミル

【本】大谷（日）、サムス（メ）

日本対オランダ　お立ち台で笑顔を見せる岡田（左）と大野（撮影・山崎安昭）

＜コメント＞

小久保監督「いろいろありすぎたんで何を話せばいいかわからないんですけど、日本の野球では馴染みのないタイブレークを経験できたので、本番に向けてプラスになったと思います。本職じゃない菊池がショートを守ったり、かなり負担をかけたと思いますね。初めてのタイブレークで、初選出の岡田が良く投げました。（サヨナラの場面は）大野にかけました。スクイズも考えましたけど、出さなくて良かったです」

試合経過　先発は日本石川、オランダ・ジャージェンス

＜オランダ１回表＞

先発石川は３者凡退

オランダ戦に先発した石川（撮影・加藤哉）

＜日本１回裏＞

１番秋山　左前安打

２番菊池　秋山が二盗成功。一塁へのバントが内野安打となり無死一、三塁

３番坂本　ライトへの浅い飛球で１死一、三塁

４番中田　三塁ゴロで三塁走者の秋山が先制のホームイン

５番筒香　２死二塁。右飛

１回裏、左前安打を放つ秋山。投手ジャージェンス（撮影・横山健太）

１回裏、中田の三塁ゴロで生還した秋山（右）を出迎える日本ベンチのナイン（撮影・加藤哉）

＜オランダ２回表＞

無死一、三塁から６番リカルドは三塁ゴロ。松田の二塁送球はフィルダースチョイスでセーフ。三塁走者が生還し同点

２死二、三塁から９番ウルバヌスが中前に２点適時打を放ち勝ち越しに成功。

＜コメント＞

ウルバヌス「普段はストレートを待っているが、たまたま来たチェンジアップをうまく打つことができた」

＜日本２回裏＞

６番大谷　空振り三振

７番松田　遊ゴロ

８番嶋　四球

９番中村晃　嶋が二盗失敗

２回裏、三振に終わる大谷（撮影・横山健太）

＜オランダ３回表＞

１死一、二塁も２者連続三振で無得点

＜日本３回裏＞

９番中村晃　中飛

１番秋山　二ゴロ

２番菊池　二飛

＜オランダ４回表＞

２死一、二塁も無得点

４回表、マウンド上に集まる日本の選手たち（撮影・横山健太）

＜日本４回裏＞

３番坂本　四球

４番中田　遊ゴロ併殺打

５番筒香　遊ゴロ

＜コメント＞

石川「ストライクを取るのに苦労しました。もう少し、大胆にいくべきところは大胆に、慎重にいくべきところは慎重にいった方がよかったかなと思いました」

＜オランダ５回表＞

（日本は２番手藤浪に交代）

無死一塁から４番サムスが左越え２ラン

日本２番手で登板する藤浪（撮影・加藤哉）

＜日本５回裏＞

６番大谷　右中間上段へ特大ソロ

＜コメント＞

大谷「フルカウントだったので、四球でもよかったのかなと思いました。ホームランはたまたまです」

７番松田　右翼へファウルフライ

８番嶋　四球

９番中村晃　中飛

１番秋山　２死一塁、右前打（２番手ファンドリールに交代）

２番菊池　四球

３番坂本　２死満塁。左翼線へ走者一掃の３点適時二塁打で同点

＜コメント＞

坂本「自分の好きな球を待っていました。みんなでつくったチャンスで、ひと振りで決められてよかったです」

４番中田　詰まった打球は二塁手と中堅手の間にしぶとく落ちる二塁内野安打で勝ち越し

＜コメント＞

中田「坂本さんに続けてよかったです。気持ちで持っていきました」

（３番手ハイヤーに交代）

５番筒香　２死一塁。センターオーバーの適時二塁打で一塁代走の鈴木が返り追加点。日本７点目

＜コメント＞

筒香「中田さんが前で打ってくれたので、楽に打席に入ることができました。球場の応援がすごかったので、気合が入りました」

６番大谷　二ゴロ

５回裏、中越え本塁打を放つ大谷。投手ジャージェンス（撮影・横山健太）

５回裏、左越え２点適時二塁打を放つ坂本（撮影・鈴木みどり）

５回裏、勝ち越しの中前適時打を放つ中田（撮影・加藤哉）

５回裏、中越え適時二塁打を放つ筒香（撮影・加藤哉）

＜オランダ６回表＞

３者凡退

＜日本６回裏＞

７番松田　空振り三振

８番嶋　四球

９番中村晃　三ゴロ

１番秋山　ニゴロ

＜オランダ７回表＞

無得点

＜日本７回裏＞

２番菊池　四球

３番坂本　左飛

４番鈴木　１死一塁からニゴロ併殺

＜オランダ８回表＞

（３番手山崎康に交代）３者凡退

日本３番手で登板した山崎（撮影・加藤哉）

＜日本８回裏＞

５番筒香　空振り三振（４番手プルッガーに交代）

６番大谷　左翼フェンス直撃の二塁打

７番松田　三ゴロ（５番手インテマに交代）

８番大野　２死二塁。左飛

＜オランダ９回表＞

（４番手大瀬良に交代）

１死一、二塁から３番デカスターが右中間へ２点適時二塁打で同点

なおも１死二塁。４番サムスが左中間へ適時二塁打を放ち、勝ち越し

（５番手宮西に交代）続く２者凡退

＜日本９回裏＞

９番中村晃　四球　（６番手ファンミルに交代）

１番秋山　投前バントも二塁フォースアウトで送れず

２番菊池　１死一塁。右翼へのライナー

３番代打山田　２死一塁。三塁手のエラーで２死一、二塁

４番鈴木　ニゴロも二塁手の一塁悪送球で同点

５番筒香　中飛

＜オランダ１０回表＞タイブレーク突入！無死一、二塁の場面から

（６番手岡田に交代）

１死後、暴投で二、三塁。三振で２死。四球で２死満塁のピンチも一飛で無得点

＜コメント＞

岡田「最高に気持ちいい。（タイブレークは）見たことはありますが、初めてです。まず１つずつアウト取らないとどうしようもないので、目の前のアウトを取ろうと考えていました。三振を狙いにいきました」

タイブレークの１０回から登板した岡田（撮影・鈴木みどり）

＜日本１０回裏＞

６番大谷　三ゴロ

７番松田　１死二、三塁。敬遠で満塁

８番大野　ライト前適時打でサヨナラ！侍ジャパン劇的勝利

＜コメント＞

大野「実感がないですね。打ったのかなという感じです。何とか落ちてくれと思いましたし、岡田が頑張ってくれたので、決めるつもりでいった。プレッシャーが半端じゃないですが、誇りに思って頑張っています」

１０回裏タイブレーク日本１死満塁、サヨナラとなる右前適時打を放った大野はガッツポーズ（撮影・横山健太）