ロッテがレンジャーズ傘下3Aラウンドロックのマット・ダフィー内野手(27)を獲得することが15日、分かった。

 基本合意に達しており、16日にも発表される。右打ちの三塁手で、外野も守る。球団関係者は「30発も40発も打つタイプではないが、率は残せるのでは。本塁打も、日本なら15から20本ぐらい打ってくれれば」と、期待の言葉を並べた。

 今季は、新加入したナバーロが打率2割1分台に低迷。二塁の守備でもミスが目立った。球団は契約を更新せず、内野手を探していた。元楽天マギー、阪神ゴメスらも候補に挙がったが、最終的にはダフィーに決めた。球団関係者は「守備が良い」と評価。ホットコーナーを任せられると判断した。メジャー実績は11試合と少ないが、アストロズ時代の15年には3Aで打率2割9分4厘、20本塁打、104打点で、パシフィックコースト・リーグMVP。打撃にも期待がかかる。不動の4番であるデスパイネの脇を固めることになりそうだ。

 そのデスパイネは、窓口であるキューバ政府との残留交渉を継続している。ソフトバンクも獲得に動いており、予断を許さない。新戦力は確保した。主砲の流出阻止にも全力をそそぐ。

 ◆マット・ダフィー 1989年2月6日、米ボストン出身。テネシー大学から11年ドラフト20巡目でアストロズ入り。15年に3Aで打率2割9分4厘、20本塁打、104打点でリーグMVP。同年にメジャー初出場も果たす。今季途中にレンジャーズ移籍。メジャー通算11試合、打率2割7分3厘、0本塁打、3打点。191センチ、98キロ。右投げ右打ち。