DeNAの山崎康が23日、守護神死守を誓った。今季は59試合に登板し、1年目に4セーブ及ばない33セーブ。5敗を含む救援失敗も重なり盤石とはいかなかった。「もっと、もっと成長しないといけない。反省、教訓を自分の力に変えて前に進みたい」と、侍ジャパンの強化試合では“新球”のスライダーを織り交ぜるなど投球に幅を持たせた。直球とツーシームだけの一辺倒では通用しないことは理解している。

 ライバルの出現が成長を後押しする。この日、新外国人パットンの獲得が発表された。「どんな投手か分からないけど、いろんなことを勉強して吸収したい」としながらも「2年間(守護神として)やってきたので、譲りたくない気持ちはある」ときっぱり。クローザーとして誇りを持ってマウンドに上がってきた自負がある。

 来年3月のWBCに出場する侍ジャパンのメンバーに選出される可能性も十分ある。オフ期間中は、WBC球への対応も必須課題となるが「練習では使わないし、触らない。いずれ握る時がくるので」とどっしり構える。“小さな大魔神”と呼ばれた右腕が大きく成長する。【為田聡史】