中日がメジャー通算11本塁打のアレックス・ゲレロ(30=前ドジャース)を獲得することが25日、分かった。森繁和監督(62)がCBCラジオ、テレビに生出演して明かした。

 今月、米国で指揮官自らが直接視察し、条件面でほぼ合意した。キューバ出身で、ドジャースで15年に11本塁打。粗さはあるものの、つぼに入ったときのパンチ力が魅力だ。外野手登録だが、内野はどこでも守れ「内外野が守れて、走塁と守備がしっかりできる選手」という条件に当てはまる。6月にド軍を自由契約になり、阪神もシーズン中から調査していた。

 西山球団代表は「大詰めです。正式発表は12月に入るかもしれない」と説明した。首脳陣はゲレロをポジションの重なる福田、高橋らと競わせる方針。ビシエドを軸にした打線が、今年以上に厚みが出るのは間違いない。

 ほかにも、渉外担当を兼ねる友利投手コーチを12月に米国に派遣し、メジャー級の抑え候補を狙いにいく。一方では投打の育成選手2人をめぐり、キューバ政府と交渉中。新外国人は育成2人を含めて4人になる見込み。先発左腕バルデスの残留は確定している。少数精鋭でそろえる助っ人勢の骨格も固まってきた。

 ◆アレックス・ゲレロ 1986年11月20日、キューバ生まれ。亡命して13年にドジャースと4年契約。14年メジャーデビュー。15年は106試合で11本塁打。今季は左膝を痛め、6月に自由契約になった。元々は遊撃手で、現在本職の外野だけでなく二塁や三塁も守れる。185センチ、100キロ。右投げ右打ち。