オリックスからドラフト6位指名された敦賀気比・山崎颯一郎投手(18)が10日、12球団の大トリで仮契約交渉に臨んだ。

 契約金3000万円、年俸500万円(いずれも推定)で入団合意。甲子園にも出場した身長189センチのビッグ右腕は、「いずれは沢村賞を」とビッグな目標を掲げた。

 同じ長身で、元沢村賞投手の元ソフトバンク斉藤和巳氏が理想。「斉藤さんのように負けない投手を目指す」と誓った。斉藤氏の活躍をリアルタイムでは見ていないが、動画で投球をチェックしている。この秋以降に斉藤氏を手本にフォーム改造して「球のキレが良くなった」という。斉藤氏の決め球であるフォークの習得にも意欲を示した。

 背番号は63。かつて西も背負い、チームの投手では「出世番号」と言える。山崎颯は「西投手のようにステップアップしたい。将来的にエース番号の18を背負いたい」と現18番の岸田に挑戦状? をたたきつけた。

 独特のほんわかキャラで、成績を残せば人気も上がりそうだ。【大池和幸】

 ◆山崎颯一郎(やまざき・そういちろう)1998年(平10)6月15日、石川・加賀市生まれ。山代小3年時に山代少年野球クラブで野球を始める。敦賀気比では1年秋からベンチ入り。2年夏と3年春に甲子園で登板。189センチ、80キロ。右投げ右打ち。