熊本県出身で2000安打まで39本の中日荒木雅博内野手(39)が27日、今年4月の地震で甚大な被害があった熊本・益城町の益城中央小学校などを訪れた。日本プロ野球選手会と日本プロサッカー選手会がこの日、「熊本地震復興支援プロジェクト」と題し、同県で野球教室とサッカー教室を開催。熊本出身のプロ野球選手やサッカー選手が、子どもたちと触れ合った。

 中心でマイクを握った荒木は集まった球児に守備や打撃の基本を熱心に指導。楽しそうにボールを追う子どもたちの笑顔を見て「ここに来る途中でも瓦が落ちている家とかも多かった。子どもたちがどんな顔で野球をやるのかなと思ったけど、笑顔で楽しんでいる顔を見て強い子たちだなと思った」と感想を語った。

 野球教室には阪神岩貞、巨人藤村、立岡、ヤクルト松岡、山中らも参加。最年長の荒木は「もっと頑張らないといけない。僕も含めて。熊本県民の代表としてみんな頑張って、ああ、知っているという顔を増やさないといけない」と話した。