巨人杉内俊哉投手(36)が「糸井攻略法」を披露した。オリックスから阪神にFA移籍した糸井について「足もあって肩も強い。(走攻守が)そろっている」と警戒しつつ「相性がいいんだよね。三振を取っているイメージがある」と不敵に笑った。対戦成績は通算55打数7安打で本塁打ゼロ、打率1割2分7厘。三振は19個も奪うなど黙らせている。

 糸井を封じるための鉄則があるという。「外の真っすぐでファウルを取らせてスライダー」。その上で、初球に外角の際どい球で様子を見ようとするのが最も危険と力説した。「糸井は左中間への打球が飛ぶ。左中間を狙っているから気をつけないといけない。だから、かわしたらだめ」と念押し。「真っすぐでファウルを取れれば何とかなる。逆に取れないとだめでしょうね」と勝負の分かれ目を明かした。

 杉内の直球は、糸井のバットを押し込むぐらいに戻りつつある。15年10月の右股関節手術からのリハビリも進み、10月にはフェニックスリーグ登板も果たした。キャンプに向けて「違和感はまったくない。あと1、2カ月たつと、もっと良くなると思う」と自信を見せた。目標の開幕ローテーションを決め、糸井封じで完全復活を証明する。【浜本卓也】