超速始動ルーキー!! 阪神ドラフト3位の須磨翔風・才木浩人投手(18)が入寮後、すぐに練習を開始した。6日、野球用具などを虎風荘の408号室に持ち込むと、制服からトレーニングウエアに着替え、目の前の鳴尾浜球場に飛び出した。

 寒空の下でポール間ダッシュを繰り返し、ストレッチ。約30分間、体を動かした。「これまでと違う緊張感があります。プロとして練習できるという思いが出てきた」。188センチと長身で、最速148キロの好素材は魅力たっぷり。肉体面だけでなく、この日はクレバーな一面も見せた。

 自室の机に並ぶのは「スポーツトレーニングの基礎理論」や「筋肉のしくみ・はたらき事典」などの本だ。骨格図、筋肉の部位などを細かく記した専門書も手に取る。「知っておいた方が意識的に鍛えられるし、コミュニケーションできる」。高校生活の後半から、自主的に学んでいるという。大胸筋など上半身のトレーニングも継続してきた。

 手本にするのは藤浪だ。「目標というか超えること」と言い切る。現在は、米大リーグ・レンジャーズのダルビッシュが投稿するSNSのトレーニング動画などもチェックする。「ツイッターを参考にしています」。心身ともにたくましく、まだ見ぬ高みを目指す。