DeNAにドラフト9位で入った佐野恵太内野手(22=明大)が、「伯父超え」を果たす。7日、横須賀市内の青星寮に入寮した。「勝負強い打者になりたい。今までやってきたところよりも、1段階も2段階も上のところでどこまで通用するか」と気持ちを高ぶらせた。正月には地元・広島に帰り、伯父でソフトバンク3軍監督の佐々木誠氏(51)と再会した。

 通算1599安打で走攻守3拍子そろった大先輩を親戚に持ち、佐野は「年末に声を掛けてもらった。やっとプロのスタートラインに立てた。(同氏に)ここから追いついて追い越したい。『1年目が勝負だぞ』と言われた。同じプロでプレーした人の言葉は重みが違う」と、胸に響いた。もともと大学進学時にサイン色紙に書いてもらった「初志貫徹」という言葉を大事にプロを目指してきた。

 伯父を追い越すため、プロの世界で戦うために頭は柔軟だ。本職は一塁手だが、大学ではセカンド、サード、外野手の練習もしてきた。「試合に出るために幅を広げないといけない」と、チャンスを広げて勝負するつもりだ。