◆千賀のお化けフォーク 打者の手元で高めのストライクゾーンからボールゾーンへ揺れながら消えるように落ちる。握りは浅め。ホームベースにたたきつけるイメージで投げる。最速156キロの直球との落差を生かし、通算275イニングで奪三振は316個。

 ◆武田のカーブ 14年の阪神との日本シリーズで一躍脚光を浴びた。縦にドロンと落ちる。2種類のスライダーを投げるなど、ほかの球種も自在に操ることができる。手先が非常に器用で、他球団の投手からもボールの握りを聞かれることが多い。

 ◆森福のスライダー 左打者の外角に真横に逃げていく。投球時に体をひねり、やや一塁側に踏み出すことで、角度をつけ、ボールの出どころを見づらくしている。制球力にたけ、ストライクゾーンへの球の出し入れで勝負する。強心臓で満塁のピンチでも動じることがない。

 ◆松井裕のスライダー 桐光学園時代は曲がりの大きいスライダーが代名詞だった。プロ入り後は「曲がりが大きすぎて見極められた」と、鋭く、打者の手元で曲がるように改良。守護神を託された15年からはカットボールも併用。「攻略される前に工夫しています」と進化を続ける。