抑えの確立は、侍ジャパンにとって大きなテーマだ。当初はカブス上原に9回を任せる構想を立てていた。しかしカ軍側からストップがかかり、無念の不出場が決まった。先発陣は7~8人で、各試合ダブルで用意する。発表されているメンバーで、ストッパーを専任している投手はいない。奪三振率が高い則本や大谷、前回WBCで抑えを任された牧田も候補になるが、2年連続で30セーブ以上を挙げた松井裕にも、当然、9回を託したい意向がにじんでいる。

 抑えにバトンを渡す重責を担うのが森福だ。経験豊富な変則左腕で、右の変則である秋吉との両輪でフル回転が期待される。本格派に技巧派、若手にベテラン。あらゆる状況に対応できる投手陣で世界に挑む。