期待の大砲はトム・クルーズ似あらため田淵氏似? 中日土井正博打撃コーチ(73)が30日、沖縄・北谷球場の室内練習場でフリー打撃を行った主軸候補の新外国人アレックス・ゲレーロ内野手(30=ドジャース3A)を初視察。高々と上がる打球を見て「放物線を描けるから本塁打が打てる。田淵(幸一)みたいだ」と評した。

 前日29日に甘いマスクが米俳優トム・クルーズ似と言われた経験を明かし、報道陣の間では「スピード」や「マトリックス」シリーズに出演するキアヌ・リーブスに似ていると話題にもなった。しかし、バットを振ればそっくりだったのは、田淵幸一氏(70=野球評論家)だった。

 この日はあいにくの空模様で屋外での柵越えは見ることができなかったが、ネットに突き刺さる弾道は、きれいな放物線だった。ゲレーロは「日に日にいい感じになっている。(コーチが視察したが)自分は自分でするだけだよ」と、時差ぼけを解消しながら状態を上げている。2月1日のキャンプインは、さらにいい打撃が見られそうだ。

 現役時代に79年から3年間、西武で田淵氏とチームメートだった土井コーチは「日本の投手に慣れたらうまいこといく。くせがないし、大ざっぱに崩れることはないので、心配していない。ビシエドよりパワーがある」と続けた。がんばれ!! ゲレーロくん!! ハリウッドスターに似ているスラッガーに、通算474本塁打のアーチストばりの活躍を期待していた。【宮崎えり子】