世界一のチームから、連覇へ向けた刺激をもらう。日本ハムが、米アリゾナで2月8日(日本時間9日)に予定する韓国・KTとの練習試合の場所が、昨年ワールドシリーズを制したカブスのキャンプ地・メサに変更されることになった。1月30日に同地を視察した栗山監督は「ワールドチャンピオンのチームから何かをもらう。これも縁。何かをいただけると思っている」と話し、当日は出場予定のない選手も含めキャンプメンバー全員で遠征する予定だ。

 昨春初めて米アリゾナキャンプに踏み出した際、同監督は「不自由なところから知恵は生まれる。タフな選手を求める」と、意図を説明していた。今年は同地で2年目のキャンプ。言語や食事など、日本の生活より苦労も多いことは当然だが、2年目で慣れている部分も出てくる。だが試合の球場を変えることで、選手には再び新鮮さが出る。「タフな選手が必要。新しいところにいっても、自分らしく野球ができないとダメ」と力を込めた。

 連覇へ向けた今キャンプのテーマを「激進」(げきしん)という造語に定めた。「大きく進化しないと。マジですか!? というメンバーで開幕を迎えるかもしれない」。若手主体の今キャンプメンバーが、肉体的にも精神的にも成長し、チームを活性化させることを望んだ。