初日から持ち味を存分に発揮した。日本ハムの新人で唯一米アリゾナキャンプに参加しているドラフト2位石井一成内野手(22=早大)が1日(日本時間2日)、自慢の守備で高評価を得た。「ガチガチです。緊張しました。これからもっとコミュニケーションを取っていけたら」と、戸惑いもあったが、周りの目は違った。

 見守った栗山監督は「久々に見た、プロに入ってきて、あんなにうまい内野手。スポンジみたいにやわらかい。ワクワクする」と絶賛した。2年連続143試合に出場している正遊撃手・中島は、コンディション不良で2軍の沖縄・国頭キャンプに参加中。石井一のメドが立てば、指揮官にとっても心強い。

 アリゾナメンバーとともに日本を離れて5日。大卒新人が、慣れない環境で奮闘する心の支えのひとつが、無料通話アプリ「LINE」。家族でグループをつくり、連絡を取り合っているという。「『がんばってる?』とか来ています。やっぱり、心配していると思うので」。親の温かさが、疲れた体に安らぎを与えてくれる。

 8日(日本時間9日)からは実戦も組み込まれる。「早く、いろいろ身につけてレベルアップしたいです」。新人野手の開幕スタメンとなれば13年の大谷以来。連覇を狙うチームの中で、新戦力がキャンプインからキラリと光った。