日本ハム栗山英樹監督(55)が5日(日本時間6日)、米アリゾナ州ピオリアでのキャンプ休日を利用して、同州で第2次世界大戦中の日系人の強制収容所だった跡地を訪問した。

 「日系人野球の父」といわれている故銭村健一郎が、収容所のそばに手作りの野球場「ゼニムラ・フィールド」を建設した場所。「先が見えない生活を送っていた方々に野球が楽しみを与えていた。野球って、思っていたとおり、すごいんだな」と感慨にひたった。昨年11月の優勝旅行中には、ハワイの真珠湾記念館を訪問。このオフは戦争中の人々の苦しさを学びながら、野球のすばらしさ、そして平和に野球ができることの幸せを再認識している。故銭村健一郎は広島生まれ。「広島で日本一になったことも含めて、何か不思議なものを感じる」と話していた。