調整法も一新した。これまでは毎日ブルペンに入り40球程度を投げ込んできたが、入らない日をつくりながら投げる際は70球程度を目安にしている。キャンプ初日は89球を投じた。「今までにない球数を投げている。ケアをしっかりして1球1球の精度を上げたい」。今後は7日からの第2クールでシート打撃の登板を予定。森監督は「その時がきたら投げますよ。試合は1、2軍あるからな。焦らせることはない」と近日中の実戦登板を示唆した。

 昨年のキャンプ後半から右肩の状態が上がらなかった。調整を続けたが6月には1軍を目前で再発。故障に悩まされた。結局、10年目で初めて1軍登板ゼロに終わった。「今までこうしたい、こうでありたいと思うから失敗した。今考えるのは明日のことです」。今は目の前しか見ていない。【宮崎えり子】