ソフトバンクのドラフト1位田中正義投手(22=創価大)が9日、今キャンプで初めて打撃投手を務め、剛速球で味方の打者を震え上がらせた。上林、塚田に対してオール直球で計40球を投げ、安打性の当たりを4本に抑えた。さらに、空振りも4球奪い、2打者とも1度ずつバットを折るなど球威をみせつけた。

 「ストライクゾーンに投げることを意識した。マウンドで打者に投げるのは大事なこと。1つクリアできてよかった。すんなりシート打撃(での登板)に入れるかな」

 まだ完全に納得できる出来ではなかったが、それでも「打撃投手で死ぬ気で投げる人はいない。今日は8割くらいの力。しょせんはバッティングピッチャーなので。実戦になれば変わってくると思う」と、強気な発言も。今後は第3クール(11~14日)後半にシート打撃に登板し、その後は第4クール(16~19日)以降で紅白戦のマウンドに上がる予定。プロデビューへの階段を1歩ずつ駆け上がっている。【福岡吉央】